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SaaSやサブスクリプション型ビジネスでは、 単発の受注 ではなく 継続的な契約・請求・入金 を どれだけ安定的に運用できるかが重要です。 Sankaでは、Subscription / Invoice / Payment などのオブジェクトを組み合わせることで、 サブスクビジネスの運用を一元管理できます。 このページでは、サブスク管理の代表的なプロセスを整理します。

全体像:サブスク管理プロセス

サブスク管理の典型的な流れは次の通りです。
  1. 契約登録(Subscription)
    プラン・価格・契約期間・請求サイクルを登録します。
  2. 請求スケジュール管理
    請求タイミングと対象期間を管理し、漏れなく請求できる状態をつくります。
  3. 請求書発行・送付
    請求対象期間に応じて請求書を発行し、顧客へ送付します。
  4. 入金管理・消し込み
    入金状況を確認し、請求との消し込みを行います。
  5. 更新・プラン変更・解約対応
    更新・アップグレード・ダウングレード・解約を管理します。
  6. MRR / ARR・解約率などの指標管理
    サブスク特有のKPIをレポート・ダッシュボードで可視化します。

ステップ1:契約登録(Subscription)

まずは、顧客ごとの 契約(Subscription) を登録します。 主な項目の例:
  • 契約先:Company / Contact
  • プラン・サービス種別
  • 課金方式(固定料金、従量課金、ミニマムチャージなど)
  • 請求サイクル(毎月、毎四半期、毎年など)
  • 契約開始日・終了日、更新パターン(自動更新の有無など)
これらを適切に設計することで、 「誰に」「どのプランを」「いつからいつまで」「いくらで」提供しているかを 一元的に把握できるようになります。 関連ドキュメント:

ステップ2:請求スケジュール管理

契約内容にもとづき、いつ・どの期間分を請求するか を管理します。 運用のポイント:
  • 請求サイクル(例:毎月1日請求・前月分後払いなど)のルール化
  • 初回請求(初月日割り、初期費用)の扱い
  • 更新時の請求(更新月の扱い、増減額)の整理
Sanka上では、契約情報と請求情報を紐付けることで、 「この契約は今月請求済みか」「次回請求はいつか」を確認しやすくなります。

ステップ3:請求書発行・送付

請求対象期間が確定したら、請求書(Invoice)を作成し、顧客へ送付します。 請求書発行の際は、
  • 契約IDやプラン名を請求書に明記
  • 請求期間(例:2025年1月分)の明示
  • 複数契約をまとめて請求する場合の表現ルール
などをあらかじめ決めておくことで、 顧客との認識齟齬や問い合わせを減らせます。 関連ドキュメント:

ステップ4:入金管理・消し込み

請求後は、入金状況 を確認し、請求との消し込みを行います。
  • 銀行や決済サービスの明細を確認し、入金情報を Payment に記録
  • サブスク契約ごと、または顧客ごとに入金状況を把握
  • 未入金・遅延入金の契約を抽出し、フォローアップ
これにより、解約リスクの高い顧客継続率の高い顧客セグメント を見極めることができます。 関連ドキュメント:

ステップ5:更新・プラン変更・解約

サブスクビジネスでは、契約のライフサイクル管理が重要です。
  • 更新:契約更新のタイミング・更新期日の管理
  • アップグレード / ダウングレード:プラン変更時の金額差分・請求タイミング
  • 解約:解約日・解約理由の記録、解約後の請求有無
これらの情報をSanka上で一元管理することで、 解約理由の分析や、アップセル・クロスセルの検討に役立てられます。

ステップ6:KPI・会計連携

最後に、サブスク特有の指標や会計連携を整理します。
  • MRR / ARR、チャーンレート、LTVなどのKPIをレポート・ダッシュボードで可視化
  • 請求・入金情報を会計システムに連携し、売上の計上・収益認識を正しく行う
会計連携については、請求管理ソリューション (請求管理ソリューション:請求〜入金消込〜会計連携まで) の内容もあわせて検討してください。
Sankaのサブスク管理ソリューションは、 契約情報と請求・入金データを一つの基盤に集約することで、 定常的な運用負荷を下げつつ、解約率・単価・継続期間といった ビジネス指標の改善に役立てることができます。 小さく始めて、主要プランや主要顧客から順にSanka上へ移行していく進め方がおすすめです。