全体像:請求管理プロセス
請求管理の代表的な流れは次の通りです。- 請求データの作成(Invoice)
受注やサブスク契約をもとに請求内容を確定します。 - 帳票発行・送付
請求書PDFの発行と、メール送付や郵送などの送付方法を決めます。 - 入金確認
銀行口座や決済サービスの入金状況を確認します。 - 消し込み(入金と請求の紐付け)
入金データと請求書を対応づけ、売掛残高を更新します。 - 債権管理
未入金・滞留債権をモニタリングし、フォローアップを行います。 - 会計連携
売上・入金データを会計システム(CSV、Sanka会計、freeeなど)に連携します。
ステップ1:請求データの作成
請求の起点は、通常 受注(Order) または サブスクリプション契約(Subscription) です。- 受注ベースの取引:出荷完了や検収完了をトリガーに請求書を作成
- サブスクベースの取引:契約条件(開始日・終了日・請求サイクル)に基づき請求対象期間を決定
- 請求先(Company / Contact)
- 請求金額・税区分・通貨
- 請求対象期間(例:2025年1月分利用料)
- 支払条件(例:月末締め・翌月末払い)
ステップ2:帳票発行・送付
請求内容が確定したら、Sankaから 請求書の帳票 を発行し、顧客に送付します。 設計・運用のポイント:- 請求書フォーマット(社名・ロゴ・振込口座・備考欄など)の統一
- 取引先ごとの送付方法(メール添付、ポータル共有、郵送など)の整理
- 再発行や修正発行時のルール(差し替え履歴の管理)
ステップ3:入金確認
請求後は、実際の 入金状況 を確認し、Sankaに記録します。 典型的な運用例:- 銀行明細や決済サービスの管理画面で入金を確認
- Sankaの
Paymentオブジェクトに、入金日・金額・入金元などを登録 - CSVなどで明細を取り込み、まとめて登録する運用も検討
ステップ4:消し込み(入金と請求の紐付け)
次に、入金データと請求書を紐付け、消し込み を行います。 運用のポイント:- 1入金:1請求、1入金:複数請求、複数入金:1請求などのパターンを事前に整理
- 差額(手数料・為替差など)の扱いルールを決めておく
- 消し込み済み/未消し込みのステータス管理
ステップ5:債権管理(売掛金のモニタリング)
Sanka上で請求・入金・消し込みを管理することで、 次のような債権管理が可能になります。- 取引先ごとの売掛残高一覧
- 支払条件を超過している請求の抽出
- 滞留債権のフォロー状況の整理
ステップ6:会計連携(CSV、Sanka、freeeなど)
最後に、Sankaで管理している請求・入金データを 会計システムに連携します。 代表的な連携方法:- 売上・入金データを CSV形式 でエクスポートし、各種会計ソフトにインポート
- Sanka会計モジュールと連携し、仕訳生成〜決算まで一気通貫で管理
- freeeなどのクラウド会計サービスへの連携を通じた仕訳登録
Sankaの請求管理ソリューションは、 請求〜入金〜債権管理〜会計連携までを一つのデータモデルでつなげることで、 ミスの削減と業務の標準化を支援します。 まずは現状のフローを整理し、Sanka上の項目設計とあわせて 段階的に運用を移行していきましょう。